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地場工務店の強み

2021/03/19

column

こんにちは。代表の志岐です。

おかげさまでコロナ禍でも忙しくしております。長らくコラムが滞っていましたが、久しぶりに投稿いたします。

今回は地場工務店の強みをハウスメーカーなど比較してお伝え致します。

地場工務店といっても、私も含め30代40代の若手から60代ぐらいの昔ながらの方もいますので一概には言えませんが、今回は私の基準で話します。

幸運なことに私の周りには志の高い若手の工務店仲間が多く、自分たちの良さを生かすために情報交換や勉強会を行っております。

細かい話は文章で伝わらないので、簡単な違いをお話いたします。

①融通がききやすい。

②自然素材に強い。

③安く建てられる可能性が高い。

この3つについて話をしていこうと思います。

 

①融通がききやすい

前提としまして、年間何十棟何百棟と建てております住宅会社はとにかくスピードが重視されます。

着工までに複数回打ち合わせを行いますが、その時点で工事中に何も打ち合わせが必要ないぐらいきっちりと何から何まで決めてしまいます。

しかし、実際図面上での打ち合わせと実際の現場では別物で図面だけですべてをイメージすることはプロでも容易ではありません。

よくあるのが、コンセントの位置や数、壁紙のイメージです。

会社のシステム上しょうがないのかもしれませんが、工事中に変更を行いますと、書類の記載や、必要以上の追加料金が発生します。そもそも変更できない会社もあります。

反対に私たちは現場を見てもらい、コンセントなどの追加や移動もその都度対応可能ですし、壁紙は貼る直前に決めてもらっています。更に、予定してなかったが現場でイメージしてアクセントで板やタイルを貼るなどの提案をすることも多々あります。そのためイメージと違ったと感じられることも少ないです。

 

②自然素材に強い

①でも言ったように住宅会社はスピードが重視されます。自然素材は手間がかかることが多いです。例えば床材。住宅会社の主流である複合フロアは私たちが貼る無垢フローリングより2,3倍速く貼ることができます。更に複合フロアは合板の表面にプリントシートや薄い木を接着したものなので、耐久性に乏しいことが多いです。更に建具に関しても既製品が圧倒的に施工が早いですが、故障しやすい10年後以降に部品がないとかで修理ができないなども起こりうる可能性もあります。

手間はかかりますが自然素材を多く使うことは将来のメンテナンス性や、接着剤などの害があるものを多く使う既製品より健康的であり、自然素材特有の経年変化を楽しむことができます。

もちろん住宅会社でも自然素材は使えますが、手間がかかるので相場より高くなることが多いです。私たちはそれが当たり前でありますし、工場を構えているので、材料のストックなどもあり安く提供することが可能になります。自然素材は既製品より圧倒的に高額ではありますが、それに見合った価値があると考えております。

③安く建てられる可能性が高い

ここまでの話を聞くと、住宅会社の方が安く建てられるような気がします。もちろん早く建てられるような効率の良いシステムでのコストダウンや多くの棟数を建てているということは仕入れ値も多少は安く入るのは間違いありません。

会社には従業員が多く、営業、工務、設計、経理、役員など多くの人材が必要になります。

私たちは会社の代表がそのすべてを担う、もしくは1,2人の従業員ということが多いです。

そうなると私たちは利益率を下げることが可能になります。

一般的に一棟当たりの粗利は中堅会社で30~35%程度、大手で40~45%、地場工務店で15~25%と言われております。(ローコストメーカーを除く)

そうなりますと、同等の住宅を建てる場合私たちの方が安く建てられる可能性が高いです。その分断熱性能の強化や、自然素材をふんだんに使うなどのにお金が回せるかもしれません。

 

このように3つの内容について私たち目線でお話しましたが、会社には組織としての凄い部分も多く、私たちが簡単に真似できないところも多々あります。

住宅会社で家を探している方が多いかもしれませんが、名が知られていない地場工務店でもよいところは多くあります。選択肢の一つに入れてみてはいかがでしょうか?