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風通しが良ければ心地よいのか?

2020/06/09

column

こんにちは。志岐建築舎の志岐です。柳川市の小さな工務店として、工務店ならではの、大抵の住宅会社にはない提案をすることで少しでも地場の工務店の価値を上げようと奮闘しております。

文章メインで読みにくいですが、最後までお付き合いください。

この画像は一番熱い時間帯のモデルハウスの室温です。湿度も低く風が吹いているため汗ばんだり、暑いと感じることは特段ありません。

要望として日当たりが良く、風通しの良い家にしてほしいと良く言われます。その時のお客様にとっての考えとしてはどの面にも大きな窓が欲しかったり、風が流れるような配置計画だったりします。

しかし結論を言うと、30数℃超えるような時は窓を開けるより冷房をつけた方が良いです。

まずは窓ですが、南面大きく、その他の面は最小限に抑えるのが基本です。夏の南面の窓は日射を遮ることが前提です。

理由は夏の熱は借金、冬の熱は貯金だからです。

夏の暑い日差しは遮り、冬の日差しは取り入れるのが一番良い計画ですが、このことを考えると南面のみを大きくするのが理にかなっております。

南面に深い庇を付けてあげることにより、太陽高度の高い夏の日差しは遮り、太陽高度の低い冬はいっぱい取り込むことで環境が良くなります。これが夏は借金であり、冬は貯金という意味です。

続いて、熱は高い方から低い方へと移動します。

大抵の家は敷地内にはたくさんの日差しが入って、コンクリートや地面を熱してしまいます。意外かもしれませんが、例えば家の周りが田んぼでも外気温が35℃ぐらいある場合、田んぼの表面温度は40℃ぐらいになっております。

熱は高い方から低い方に移動なので、朝の室温が27℃ぐらいでも窓を開けることによって昼過ぎには一枚目の画像のようなことになってしまうということです。そして夕方虫が出てきたので窓を閉めると、暑い室温のまま風も入らず、更に晩御飯つくったりで熱がこもって非常に心地よくない空間になってしまいます。

これから梅雨や夏本番となって湿度が高くなってきます。家の中がジメジメしているからと窓を開けても外の湿度が高ければジメジメは解消されません。

湿度60%以上でダニのリスク、70%以上でカビのリスクがあがります。

最近ではエアコンつけっぱなしも主流になってきております。梅雨時期は除湿を、夏場は冷房28℃でつけっぱなしも一つの選択肢になってくるのではないでしょうか?

これらはすべての家に当てはまるわけではないので、しっかりとした断熱や気密の家、太陽のことまで考えた家づくりが必要であるので共感される方は一度ご相談ください。